イギリスの高級車ブランド、ジャガーは11月18日ロサンゼルスモーターショーにて、世界初のスーパーカーと呼ばれる「XKSS」の復刻モデルを展示しました。
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XKSSヒストリー
1955年から3年間、ル・マン24時間耐久レースにて優勝したジャガー「Dタイプ」を一般公道向けに改修したのが「XKSS」です。レースという役目を終えた、当時最先端の25台のレーシングマシンに、ソフトトップや革シート、助手席側のドアなど日常に必要なものを取り付けただけの由緒正しいGTカーであるXKSSですが、1957年2月12日に発生したブラウンズレイン工場での火災により、在庫もパーツも消失するという悲劇に見舞われます。そのため生産台数は16台のみと、クラシックジャガーの中でも非常に希少価値の高いモデルとして知られています。また、俳優のスティーブ・マックイーンの愛したプライベートカーとしても有名です。
生産されるはずだった9台を現代に復活
ジャガーは今年に入り、コレクター向けにこの消失した9台を実に59年ぶりに復刻して販売する計画を発表し、今回ついにその復刻モデルが発表されました。エンジンは当時と同じ直列6気筒3.4Lエンジン。ボディも当時の図面をもとにオリジナルの素材であるマグネシウムからワンオフで制作されました。制作は職人による手作業、新型車以上に手間のかかる工程を経て、日本円で1億4000万円という金額で販売されますが、すでにその全てが販売済みとのことです。
そして出来上がったのがこちら。ロマンに溢れた映像だけも一見の価値ありです。
スペック
- エンジン 直列6気筒DOHC3,442cc
- 最高出力 262PS/5750rpm
- 最大トルク 33.5kgm/4250rpm
- 変速機 4速MT
- 全長 3,990mm
- 全幅 1,660mm
- 全高 1,120mm
- ホイールベース 2,300mm
- 車両重量 920kg