ピアッジオグループジャパン株式会社は、「RSV4 RF」を全国のアプリリア正規販売店のRSV4取扱店にて受注を開始しました。見た目は大きく変化がないものの、かなりのアップデートが施されており、最大の特徴としては排ガス基準EURO4対応になっただけでなく、日本国内仕様においてもEU仕様と同出力設定が標準に。参考予定小売価格は2,750,000円(税込)となっています。
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「RF」という本物の魅力
ドゥカティと同様、イタリアを代表するオートバイメーカー「アプリリア」。人気シリーズであるRSV4は世界各国のメーカーの中でも、いちはやく電子制御装備を駆使し、世界中のレースで優秀な成績を残しています。スーパーバイクレーサーと同様65度V型4気筒エンジンを搭載した車体はクラストップレベルの200psオーバー。特にこの「RF(Racing Factory)」は、通常モデルの「RR」とは異なるホモロゲモデルとなっており、そのままレースで勝ててしまうような性能を持っています。
RFの特徴は、アルミ鍛造ホイールやオーリンズのサスペンションとステアリングダンパーだけでなく、SBKレーサーと同じカラーリングが施されておりまさに「本物」。アプリリアがAPRC(アプリリア パフォーマンス ライドコントロール)と呼ぶ電子制御システムは、トラクションコントロール・ウィリーコントロール・ローンチコントロール・クイックシフトが合わさったものであり、さらにレース用ABSやスリッパークラッチなど、レースに勝つために考え抜かれたシステムが装備され、世界中で評価されているモデルなのです。そして何よりV型4気筒という、国内モデル等近年では少なくなったエンジン型式を採用しており、その独特のフィーリングや排気音なども人気の秘密でしょう。
2017年モデル変更点
見た目の変更点はマフラーやカラーリングに留まりますが、見た目以上に電子制御など中身のアップデートが今回のモデルの目玉であり、新しいAPRC電子制御パッケージによりコーナリングABSとダウンシフターが備わっただけでなくクルーズコントロール及びピットレーンリミッターが追加されました。また、先述のとおり国内モデルにおいてもEU仕様と同出力となり、201HP/13,000rpmのエンジンが搭載されています。前後オーリンズ製のサスペンションやフロントブレーキディスク、キャリパーの変更と、メーターはTFTカラーディスプレイになっており鮮やかな色彩で車体の状態をライダーにコンスタントに伝達することが可能になりました。
生産は今月から順次開始となり、国内出荷は6月以降となる見通しです。