ホンダは米国にて現地法人であるアメリカン・ホンダモーターから新型のクルーザーモデルとなるRebel(レブル)を発表しました。
コンセプトは「SIMPLE」「RAW」
「ジェネレーションY」と呼ばれる、80〜90年台に生まれた米国の若い世代に向けて開発を進めたというレブル。
排気量は500ccと300ccの二種類を用意し、バイクの経験差に関わらず使い勝手のいいモデルが用意されています。また、体格差や様々な用途にも対応できるよう、気軽なサイズ感を意識したモデルになっているのも特徴です。
デザインコンセプトは「SIMPLE」、「RAW(未加工の素材)」。むき出しの無骨な金属感がありながら飾り気のないフォルムのため、様々な人に支持されるだけでなく、カスタムのベースモデルとしても期待が高まります。
シンプルかつ存在感のあるスタイリング
フレーム・タンクはノーマルの状態ですでに細く絞り込んだような、すっきりとしたナロースタイルをしていますが、前後タイヤはファット&ワイドサイズ(フロント130/90-16、リア150/80-16)を採用。全体的なイメージとしてはすらりとまとまっていますが、タイヤのおかげで安定感がある特徴的なスタイリングをしています。そのため誰もが扱いやすいサイズ感を残しながら、クルーザーらしいどっしりとした見た目をしているという、相反する要素をうまく活かしています。様々なパーツにマット素材を活用して未加工の金属を演出しており、フレームやエンジン周りのブラック塗装とよくマッチしていますね。また、ノーマルの状態ではシングルシート化されていますが、オプションでパッセンジャーシートを選択可能としています。
選べる二種類のエンジン
エンジンは471ccのDOHC直列2気筒と、286ccのDOHC単気筒と2種類を用意。給排気系、FIのセッティングをそれぞれ最適化しフィーリングを意識したモデルとして開発が進められています。その他フレームなどプラットフォームは共通のものを採用していますが、気筒数による乗り味の違いが楽しみですね。
日本ではRebel 250と500を発売予定
国内仕様では車検の有無に合わせてレブル500/250の2車種でモデル展開する予定となっています。
現在は250ccフルカウルがブームとなっていますが、このRebelで250ccクルーザーのブームが来そうな予感も感じさせてくれます。
80年代に国内にも存在したレブル
この新しいモデルとなる前に、北米だけでなく日本国内でもアメリカンスタイルの火付け役として人気となったレブル。85年に発売したこのモデルは、当時レーサーレプリカ全盛期の中、気負わず乗れるモデルとして注目を集めました。この流れはスティードなど国産クルーザーモデルとして受け継がれています。現在ではビギナー向けのクルーザーで新車で買えるモデルとなると、選択肢が極端に少ない状態が続いており、この新型レブルが注目されるのは間違いないと思われます。